田七人参

高麗人参は古くから知名度が高い健康食品として知られていますが、田七人参はまだまだ知らない人も多いかと思われます。実際、高麗人参は1000年以上前から日本に入ってきていたのに対し、田七人参が日本に入るようになったのはここ十数年のことです。これは、中国政府が長く禁輸政策をとっていたことが原因といわれています。

田七人参は中国雲南省の高地で採れるウコギ科ニンジン属の植物で、中国の雲南省の東南部から広西省の西南部のごく限られた地域にしか分布しておらず、大変希少価値の高いものです。田七人参の栽培は難しく、播種後3〜7年後に収穫するため、「三七」と呼ばれています。収穫後は何と10年も雑草さえ生えないほど大地の栄養分を吸収してしまいます。また、田七人参は生産量も少なくお金にもかえがたい大切なものという意味で「金不換」とも呼ばれています。


田七人参の成分は、主に有機ゲルマニウムや15種類のサポニン、フラボノイド、アミノ酸、鉄分、ビタミンA、B群、食物繊維、カルシウムをバランスよく含んでいます。特にサポニンの含有量が多く、高麗人参の約10倍の量が含まれています。また田七人参にのみ確認されている成分「田七ケトン」は、注目されている成分です。

田七人参に含まれる田七特有の成分で、田七ケトンAは血中コレステロールやお血を除去する働きがあるといわれており、田七ケトンBは、止血の働きがあるといわれています。

高麗人参が血圧を上げる作用があるのに対し、田七人参は高い血圧を低くし、低い血圧を正常値に持っていく作用を持っています。中国医学では、全ての病気は血の滞りに原因ありと考えられています。現代は、血液関係の病気が多いことから、健康維持のために田七人参が役立ちます。